• "木村彰男議員"(/)
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  1. 札幌市議会 2013-05-30
    平成25年(常任)財政市民委員会−05月30日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成25年(常任財政市民委員会−05月30日-記録平成25年(常任財政市民委員会  札幌市議会財政市民委員会記録            平成25年5月30日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後2時 ○宝本英明 委員長  ただいまから、財政市民委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  工事請負契約締結に関する議案第14号から議案第17号までの4件を一括議題とし、理事者から補足説明を受けます。 ◎木村 管財部長  いずれも、学校建築工事請負契約締結議案でございますが、議案第14号 開成中等教育学校A工区の件、議案第15号 開成中等教育学校B工区の件、議案第16号 東札幌小学校の件及び議案第17号 南郷小学校の件につきまして、説明資料に沿ってご説明させていただきます。  最初に、開成中等教育学校A工新築工事の件でございます。  工事概要ですが、構造規模は、鉄筋コンクリートづくり、一部鉄骨づくり地上3階建てで、延べ面積は1万2,197平方メートルでございます。  契約相手方は、奥村・中山特定共同企業体でございます。  地方自治法施行令第167条の5の2の規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は17億971万5,000円となっております。  また、竣工期限は、平成26年7月4日でございます。  続きまして、開成中等教育学校B工新築工事の件でございます。  工事概要ですが、構造規模は、鉄筋コンクリートづくり、一部鉄骨づくり地上3階建てで、延べ面積は3,001平方メートルでございます。  契約相手方は、藤建設工業株式会社でございます。  地方自治法施行令第167条の5の2の規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は4億8,583万5,000円となっております。  また、竣工期限は、平成26年7月4日でございます。
     次に、東札幌小学校改築工事の件でございます。  工事概要ですが、構造規模は、鉄筋コンクリートづくり地上4階建て等で、延べ面積は9,047平方メートルでございます。  契約相手方は、伊藤組土建株式会社でございます。  地方自治法施行令第167条の5の2の規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は14億8,302万円となっております。  また、竣工期限は、平成26年3月14日でございます。  最後に、南郷小学校改築工事の件でございます。  工事概要ですが、構造規模は、鉄筋コンクリートづくり地上3階建て等で、延べ面積は7,102平方メートルでございます。  契約相手方は、田中丸竹竹田特定共同企業体でございます。  地方自治法施行令第167条の5の2の規定による一般競争入札を行った結果、契約金額は10億5,367万5,000円となっております。  また、竣工期限は、平成26年3月14日でございます。 ○宝本英明 委員長  それでは、議案4件について、一括して質疑を行います。 ◆林清治 委員  私からは、今回の4件の議案の中でも、特に、WTO対象工事となっている議案第14号、第15号の低入札価格調査等について質問したいと思います。  今回、議案となっている4件の工事については、2月22日が告示、4月が入札と、本年2月14日に入札制度改正実施して以降、初の入札となった案件であると認識しております。2月の改正内容は、今さら言わなくてもいいのですが、地元建設業経営安定化地域経済活性化を促すことを目的に、経済対策の一環として、WTO対象工事を除く5億円以上の一般工事については、失格判断基準を低入札価格調査基準価格と同程度まで引き上げるものでした。結果として、今回、議案第16号、第17号の東札幌小学校及び南郷小学校改築工事落札率が90%を超えており、低価格での受注傾向に歯どめがかかったことは評価できるのかなというふうに考えているところであります。  しかし、議案第14号、第15号のWTO対象工事である開成中等教育学校新築工事落札率は、A工区で77.17%、B工区では81.47%であり、低入札での価格競争が行われている状況に変わりはない結果となっております。WTO案件となると、落札するためにどうしても失格判断基準付近入札する企業も多い現状があるのかなと思っております。  そこで、1点目の質問ですが、開成中等教育学校新築工事において失格判断基準を下回った入札があったのか、また、今回の契約相手方は低入札価格調査対象となったのか、お伺いしたいと思います。 ◎木村 管財部長  まず、失格判断基準による失格者でございますが、A工区は1者が失格となりましたけれどもB工区では失格該当者はございませんでした。また、A工区、B工区ともに失格判断基準以上の最低価格入札者調査基準価格を下回りましたことから、低入札価格調査実施の上、落札者を決定しております。 ◆林清治 委員  ただいまの答弁で、A工区、B工区ともに調査された上での契約予定ということでございました。このようにWTO対象工事は低入札傾向に変わりがないのであれば、契約後の施工管理品質管理が引き続き重要になってくると考えられます。  そこで、2点目の質問ですが、竣工までの品質管理として、具体的にどのような監督体制で臨んでいくのか、お伺いしたいと思います。 ◎京谷 都市局建築部長  竣工までの品質管理として、具体的にどのような監督体制で臨むのかについてでございます。  本工事工事監理業務につきましては、設計事務所に委託する外注監理を予定してございます。監理を受託した設計事務所は、工事契約後、速やかに施工計画書施工体制台帳の提出を施工業者に求めまして、施工体制は適切か、適正な品質が確保されているかなどの観点から入念に確認を行うこととしております。工事中につきましても、設計図書どおり品質施工の確保がなされているか、下請契約が適正に行われているかという点につきまして厳格な工事監理を行うこととしております。  あわせまして、私ども工事担当部局建築部といたしましても、施工計画書施工体制台帳確認など二重のチェックを行うとともに、設計図書に基づく段階確認検査立会検査実施頻度をふやし、さらに、工事担当課長によるヒアリングの実施など、通常よりも監督体制を強化していくこととしております。 ◆林清治 委員  ただいまの答弁で、監督体制を含めて、工事がしっかりと進むことを厳格に確認していくというようなお話でございました。  全ての工事が重要ですが、特に、今回の開成中等教育学校新築工事というのは、札幌市としての初の中高一貫校の設置を目指した工事でありまして、市民からも注目を集めております。また、工事内容でいきますと、近ごろ、東北地域復興工事本格化、また、急激な円安などにより建設資材やガソリンといった燃料などの高騰も報道されているところであります。今回の入札に係る積算には影響がなかったと聞いているところでありまして、今後の大きな価格変動などに対してはさまざまな処置をできますけれども企業経営をじわじわと圧迫していくおそれもあります。  そうした状況の中で、十分な施工管理監督体制のもとで施工を進めていくこと、そして、この間、さまざまな議会論議などによって入札制度を改善したところでありますので、この制度改正効果ども検証していくことを求めて、私の質問を終わりたいと思います。 ◆宮川潤 委員  昨日の北海道新聞で、高速道路工事事故の件が報道されております。白糠で作業に当たっていた人が亡くなるという事故ですが、この事故施工業者事故の経緯などについて知っていることがあれば聞かせていただきたいということと、今回の契約との関係がどうなっているのか、ご説明いただきたいと思います。 ◎木村 管財部長  事故概要につきましては、私ども新聞報道範囲内での情報しかございません。  契約相手方につきましては、伊藤・田中堀口特定建設共同企業体だと確認しております。 ◆宮川潤 委員  ということは、今回の議案第16号と第17号の契約は同じ相手方ということになります。これは、事故会社側責任となれば指名停止ということも考えられますが、そういう中で、今回、この議案を提出して本市が請負契約することが可能なのかどうか、その辺はどうなっているのか、お聞かせください。 ◎木村 管財部長  他の発注一般工事におきまして死亡事故がございましても、今、締結しております仮契約解除事由には該当しないため、通常どおりに議決を得た上で契約締結したいと考えております。  今後、札幌市としての処分はどうなのかということにつきましては、発注者調査結果が出た段階で、札幌市の規定に照らして判断することになります。 ◆宮川潤 委員  事故があったばかりなので、原因究明もまだ十分になされていません。指名停止などの処分についても明らかになっていないので、札幌市としても現在は契約解除などの状況ではないということですね。これは、事故タイミングがもっと早いとか、本市の契約がもっと遅いという時間の経過の中で指名停止処分になっていれば、本市も契約できないということになるのですか。 ◎木村 管財部長  参加停止事由に該当して参加停止処分を受けますと、その期間内の入札に参加できないことになります。今回に関しましては、先ほども申し上げましたとおり、既に契約行為を終わって仮契約締結済みでございます。その解除事由には当たらないということでございます。 ◆宮川潤 委員  入札タイミングの問題だということになるそうですが、会社側責任なり問題があるということであれば、ルール上、入札ができないのか、契約ができないのかということは確かに問題ですけれども、危険なところと契約しない、あるいは、問題のあるところと契約しないということが考え方の基本に据えられなければならないと思います。  今回は、ワイヤー切断があったということであります。クレーンでつり上げられた鋼鉄がワイヤー切断で地面に落下して、その方が乗っていた足場が傾いて亡くなったということであります。新聞報道範囲では、どこに問題があったのか、詳細は書いていませんけれどもワイヤー切断されたということでありますから、通常は余り考えられない。もしワイヤー切断することがあるとすれば、ワイヤーが摩耗していたのではないかということが十分考えられます。ワイヤーが摩耗した状態で使っていたのかということになると、点検していない、会社安全対策がとられていない、このように懸念します。  この点についてはどのようにお考えですか。 ◎木村 管財部長  事故原因態様等につきましては、現在、調査中であろうと思いますが、先ほども申し上げましたとおり、私ども新聞報道以上の情報を持ち合わせておりません。  ただ、今回の契約に関しましては、事後審査一般競争入札発注しておりますので、事後審査におきまして資格要件等を全て確認した上で、適切であるということで仮契約締結しているところでございます。 ◆宮川潤 委員  私は、ワイヤー切断されたということは、今申し上げましたように、摩耗している可能性が非常に高く、点検されていたかどうか、非常に疑問に思います。会社安全対策がきちんとされていたのかどうかという点は、非常に疑わしいと思います。 ◆ふじわら広昭 委員  私も、今の件について、何点か質問いたします。  まず、札幌市ではご承知のとおり5億円以上の工事請負契約議会承認案件になっておりまして、今、質問等がありましたが、本件も約14億円と約10億円の工事請負契約承認案件となるわけであります。  私も新聞記事しか見ておりませんが、事故が発生したのが5月28日午前8時10分ころであります。工事現場では8時ぐらいから工事が始まるのが通例であると思いますから、そうだと仮定しますと、10分後に事故が起きたことになります。どこの現場でも、現場責任者から、きょうの工事工程などを含めて、その工事に伴うそれぞれの注意事項や指示が必ずあると思います。  そこで、札幌市の発注物件ではありませんが、きのうの朝刊にも出ておりまして、28日の事故ということですから、該当する業者から札幌市に対して報告を含めた対応が何かあったのか、1点目に伺いたいと思います。 ◎木村 管財部長  他の発注者事故につきましては報告を求めておりませんので、現在まで特段の報告はございません。 ◆ふじわら広昭 委員  そうだとしても、第16号と第17号の案件にかかわる業者だとすれば、当然、きょうの本会議で市長から提案があって、委員会に付託され、6月4日の本会議で議決されるということは、たくさん受注を行っている会社でありますから、十分わかっているはずだと思います。百歩譲って、仮に承認案件が目前に迫っていなければわからないわけではありませんが、道義的な問題や社会通念上、承認案件を控えている中で、今時点においても業者から札幌市に現時点でわかる報告説明がないということは、非常に遺憾であると言わざるを得ません。  このことに対して、札幌市はどのように考えているのか、伺いたいと思います。 ◎木村 管財部長  これまでもそういった報告を求めておりませんので、取り扱いとしてはこれまでと変わりありません。  しかし、きょう、こういった形でご提案させていただいておりますので、状況等につきましては、各企業確認いたしまして、改めて各委員にご報告させていただければと思います。 ◆ふじわら広昭 委員  別な角度の質問ですが、この工事は来年3月14日までということです。ただ、工期余裕を見ていると思うのですが、具体的な日数としてはどのぐらいを見ているのでしょうか。 ◎京谷 都市局建築部長  工期余裕といいますか、基本的には、結構タイトなスケジュールで見ているものですから、何日の余裕があるという定量的なものは持ち合わせていない状況にございます。 ◆ふじわら広昭 委員  全く余裕を見ていないことはないと思いますけれども、そうであれば、これからは冬期間にかかわる工事もあるし、トンネルと学校建てるのは手法も違うので一概には言えませんが、安全管理上の問題から行けば、我々としては、どんな現場であっても安全を重視していかなければならないと思っております。特に、学校という子どもたちが使う場所で、あってはならない事故が発生しては困るわけでありまして、そこは我々も常日ごろから関心を持っているところであります。  木村部長からは、そういう取り扱いルールになっていないので報告は受けていないということでありますが、市の認識が少し甘いのではないかと思います。確かに、いろいろな新聞記事等がありますから、それがどういう状況なのかというのは、わからないわけではありません。しかし、少なくとも、市の認識が甘いということと、そしてまた、今回の契約案件対象になっている企業も、社会通念上、そうしたことはわかる範囲報告できる範囲札幌市に対してきちんと報告する姿勢が今の社会の中で問われているのではないかと思います。事故を起こしたから云々かんぬんではなくて、お互いにそうした認識を持っていくことが必要ではないかと思うわけであります。  そこで、先ほど木村部長も少し触れておりましたが、警察も入ったり労働基準監督署も入っているので、書類などの制約はされているのでしょうけれども、今後、できる範囲の中で関係業者から事情聴取するお考えはあるのか、ないのか、改めて伺いたいと思います。 ◎木村 管財部長  先ほども簡単にお答えさせていただきましたが、状況について各企業からお話をお聞きしまして、その内容については改めてまた各委員にご報告させていただきたいと思います。 ◆ふじわら広昭 委員  私どもの会派としても、この2件の案件については、心情的には、本来、事実経過がある程度わかるまでは保留にすべき案件に近いのではないかというふうに考えているところではあります。しかし、子どもたち教育現場を確保していくという面では痛しかゆしのところも正直言ってあります。  今、木村部長から答弁がありましたが、この議会中でも、できる限り詳しい報告をしていただくことをしっかりお約束していただくと同時に、私どもは今回の取り扱いが前例というふうに考えておりませんので、今後、事情聴取の際にも、また市内部においてもきちっとした対応をとることを強く求めて、私の質問を終わります。 ◆木村彰男 議員  私は、議案第16号 東札幌小学校改築工事請負契約締結の件について、何点かお伺いしたいと思います。  これは、私は昨年の決算特別委員会でもご質問させていただいておりますが、この工事契約の中に体育館断熱改修工事が入っております。この断熱改修工事につきましては、私も前に住宅メーカーにおりましたので、そのことについて何点か細かく質問しましたが、きょうはそれには触れません。  そこで、今回の改修工事は14億円を見ておりますが、断熱に係る工事はこの中の大体何%ぐらいなのかということが1点です。  それから、この工事をやるに当たって、今までの古い体育館断熱値は当然低いと思うのですが、その数値と、新しくしたときの数値調査されると思うのですけれども、その辺の調査工程についてお聞かせください。 ◎京谷 都市局建築部長  断熱工事にかかわる費用は工事費全体の何%ぐらいかということについてですが、通常体育館と高断熱化することによる差を比較いたしますと、おおよそ3,000万円ぐらいのコストアップになっております。それから、今までの古い体育館との比較ですが、今考えている体育館、これから考えていく体育館につきましては、500人から600人が入ったときには人の体からの発熱で10℃を確保できることになっております。これまでの体育館ですと、外気温とほぼ同じぐらいの状況になってしまって、マイナス10℃であればマイナス7℃とかになると思うのですが、今回の体育館につきましては、人が入ることによってそれだけの保温効果があるということを設計の中で考えている状況でございます。 ◆木村彰男 議員  私は、今回、初めて配置図を見せていただきました。前にも部長がおっしゃっていたかと思いますが、体育館そのものが独立していなくて、校舎と隣接しているためにその辺の工事については多少なりとも違って、例えば、開口部からの風が入りにくいとか、そういうこともご答弁されていたかと思います。  私は、3,000万円云々ということについては、高いか安いかわかりませんが、つまり、もし調査だけを目的とするのであれば、今まで新しい校舎を何件もつくっておられて、その具体的データは既に集積されておると認識しておったのですね。それをしないで、今回、古いものに3,000万円かけて新たな断熱工事をしてお調べになろうとしている数値は一体どういう種類のものなのか、お聞かせ願いたいのです。 ◎京谷 都市局建築部長  今回につきましては、体育館校舎も全部建て直しをして、体育館避難場所になるものです。校舎体育館は空間の大きさも違ってきますが、これまでの体育館につきましては通常断熱仕様だったのですが、今回は、体育館避難場所として活用するという視点から、断熱材なり、窓の断熱も高めて新たにつくっております。設計上の効果があらわれるかどうかの検証は実際にできてから来年度に行うことになりますが、最終的には、どういう効果があるか確認できるものと考えております。 ◆木村彰男 議員  札幌市には今までそういうデータがなかったのかもしれませんが、ほかにはもっと寒いところがあるわけです。私も道北出身ですが、そういうところの建築データ体育館施工実例であるとか、当然、そういうデータ部長のところにも蓄積されていると考えるわけです。  その意味において、それらのデータをさらに凌駕するような内容のものがここでできるというふうに考えてよろしいのでしょうか。 ◎京谷 都市局建築部長  ただいまの質問については、これまで、私どもは実際に高断熱化した体育館を事例的に把握できていないところであります。今回につきましては、断熱材の厚さとか人の体温、熱損失計算をし、その効果があらわれるのではないかということのもとに設計して、これから工事に入るというところです。 ◆木村彰男 議員  今の部長お話を聞いていると、まさに白地のキャンパスに絵を描くような話をしているのです。しかし、お金をかける以上、それは最も効果の上がるようなものであるようにやっていただきたいと思います。  この事例は、今後の学校づくり避難場所である体育館の指針になり得ると考えてよろしいわけですね。 ◎京谷 都市局建築部長  一応、机上で計算をきちんとして効果が出るというもとにやっております。ただ、実際にできたものを検証して、本当に効果があらわれるかどうかを含めて、その上で、場合によっては足りない部分を補足しながら次に備えていくということはありますけれども、基本的には今のものがベースになってこれから展開していく形になろうかと考えてございます。 ○宝本英明 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、議案4件について、一括して討論を行います。 ◆宮川潤 委員  私は、議案第16号と第17号に反対する立場から、討論を行います。  今回の事故では、ワイヤー状態を点検していたのかということが問われております。発注者は、指名停止を行う可能性があります。そういう重大事故であり、会社安全対策が問われる状況契約を交わすのは問題があると思います。  一般的には、工事発注を速やかに行うことは理解いたしますが、事故があった場合には、十分に原因を調べ、再発防止策がしっかりとられたことを確認することが必要であります。定例会中でありますから、本会議はまだ何度もあります。このタイミング請負契約議案を可決させず、経過原因再発防止策を見きわめた上で、議会がこれならよしと議決することが必要ではないでしょうか。厳しくチェックする機能を発揮するという観点から、今、議決すべきではないという立場で、反対いたします。 ◆ふじわら広昭 委員  私は、4件については、基本的には賛成でありますが、第16号、第17号に関しては、一言、条件を付しておきたいと考えております。  先ほど質問の中で指摘いたしましたが、報告の義務がないとはいえ、とうとい人命が失われているわけであります。今回事故のあった工事札幌市の発注物件ではありませんが、札幌市も、今回の当事者に想定される業者の方も、きょう、入札の審議があることがわかっているわけでありますから、こうした問題が起きたときには、お互いにしっかりと緊張感を持って報告なり確認をして、議会にもできる範囲の中で報告するような取り組みをすべきであると同時に、先ほども言ったように、これが先例とはならないことを申し上げたいと思います。  そして、これを認める一つの前提として、仮に予定業者がこの工事をするとすれば、施工期間中、発注部局は特に安全管理上のチェックをしっかりと行い、これが安全に遂行されるようにやっていただきたいと考えております。また、先ほど木村部長からありましたように、会期中の議会にも、何回かに分かれることになるかもしれませんが、逐次、関係委員会議員に正確に報告していただくことを求めます。  その上で、子どもたち教育現場期限が決まっていることや、工期余裕が十分ではないことも含めて、私ども民主党としては、この4件については、やむを得ず、断腸の思いで認める判断をしたいと思います。 ○宝本英明 委員長  ほかに討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、討論を終了いたします。  この場合、議案ごとにお諮りいたします。  最初に、議案第14号についてお諮りいたします。  議案第14号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  異議なしと認め、議案第14号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第15号についてお諮りいたします。  議案第15号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  異議なしと認め、議案第15号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第16号についてお諮りいたします。  議案第16号を可決すべきものと決定することに賛成の委員の挙手を求めます。  (賛成者挙手) ○宝本英明 委員長  賛成多数であります。  よって、議案第16号は、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第17号についてお諮りいたします。  議案第17号を可決すべきものと決定することに賛成の委員の挙手を求めます。  (賛成者挙手)
    ○宝本英明 委員長  賛成多数であります。  よって、議案第17号は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時34分...